ヒストリー

素材の美


1988年、工房を設立した時のことです。
チップ工場行き寸前の丸太を2本手に入れ、製材してもらいました。
その板を見た時から、私は「木」と言う素材に対する考えが変わりました。
節穴、割れ、腐れ、それまでは欠点としてしか扱ってこなかった部所が、1枚1枚の
板にするとそれぞれに表情が有り、欠点も含めその全てが美しく思われました。
以来、欠点と言われていた所を主役にした家具を作りたいと、強く願うようになったのです。

技巧の妙


20才の時、日本代表に選ばれ、技能五輪国際大会(ミュンヘン)に出場しました。
それまでの大会とは少し競技内容が変わり、手工具(ノミ、カンナ、ノコなど)より
も、木工機械を主体に競う大会で、私もなれない機械を使い作業をしました。
ところが、驚いた事に外国の人達は機械を手工具の感覚で使いこなしていたのです。
とても貴重な見聞でした。
考えてみたら手工具と機械、どちらも道具。両者を自由に使いこなし、より精度の
高い「モノ」作りをめざそうと考えました。

遊びの心


製作の途中で、この作品を見た人が、一体どの様に驚き、笑い、又どんな感想を
言ってくれるのか、時々手を休めて思いをめぐらせてみます。
作る事が好きでこの世界に入りましたが、作り手が十分に楽しみながら作った
「モノ」ならば、見て、触れてくれた人達も「遊び心いっぱいの作品だね」と言い、
きっと喜んでいただけると信じているのですが・・・・。

profile

inserted by FC2 system